海外で有名なのだと鋼鉄都市とか
あれファンタジー推理小説としてかなり完璧に近いと思う
ちゃんと犯人もやり方も出してるからフェアよね
魔法っていうアバウトな力があるとその魔法がどんなことできてどんなこと無理なのかって
前提を説明するだけでも時間かかるし説明過多になるからやりにくいしうけにくいって感じじゃないの
TRPGみたいに魔法がずらっとリストになっててどれ使えばこんな事件できるかとかならまた別だろうけど
結局はその世界でのルールとか提示されてれば成立するよね
魔法じゃなく物理的な方法でやってましたっていうのもたまに見かけるな
封神演義みたいな塩梅ということでは
逆裁単体の時点で降霊術を組み込んだトリックあるやんけ
なら読んでみたい
>魔法で出来ることをあらかじめ定義・提示してその上で犯人は誰だ!?って感じ?
>なら読んでみたい
そんな感じ
たのしいよ
最大のメリットが詠唱考えなくていいことだからな…
異世界ミステリ
SFでもファンタジーでも推理小説に出来るからな
鋼人七瀬の続編すっごい楽しみ
ハウダニットだと聞いてねーよハゲ!アンフェア!ってなりがちだし
特殊設定に絡めて読者がインパクトを受ける動機を作ったほうがいいのかもしれん
事件構造の説明のために百ページ以上妖怪の話してる京極堂みたいなのもあるんだから
そのルール兼世界観説明パート自体を面白く書ける筆力ある作家ならなんとでもなるんだろうが
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ファンタジー要素ありのミステリに対する意見として
「魔法や特殊能力を使えば何でもありだから面白くない」
というものがあるのだけれど
その認識は大きく誤ったものなのですよね。
設定レベルで可能なこと・不可能なことの規定と説明
そこに説得力を持たせるのは寧ろ大前提なので
「ファンタジーミステリは何でもありだから面白くない」と感じられた方は
大抵の場合「面白くないファンタジーミステリを読んだ」のです。
別にミステリに限らず、何でも出来る者がただ何でもやってしまう
これに面白みを感じられないのは頷けます。
だって何でも出来てしまうのですから。
描写がそのまま羅列された設定の説明に尽きてしまいますもの。
とはいえ、ただのミステリでも膝を打つほどの内容は稀有ですし
そこにファンタジー要素を盛り込むのなら
多分に作家の腕が左右するジャンルなのは確か。
例えば、作中で距離や時間に制限のあるトリックを用いたとして。
そこに魔法や異能を持ち出すこと自体は全然問題ではないのです
予め「そういうものがある」説明が成されていれば無問題。
現代舞台でも文明の利器として車や飛行機がそれに当たるので。
ただ道具を使うと言っても「どこでもドア」を持ち出すと一気に全体が狂う。
逆にファンタジー世界だというのに突如現代科学の産物を持ち出すのも駄目。
それはトリックを可能にしているのではなく、無かった事にしているので。
だから「出来ること」を描くなら「出来ないこと」を描くのも必要。
この塩梅が中々に難しい。
改めて考えると
「理解さえ出来れば無理なく納得に至れる」というバランスは難しいかも。
部分的なことを言えばジャンルとして決して少なくもないのだけれど
全体を通して満たされている作品は多くない、ということかしら。
まぁ、これはどの娯楽どのカテゴリでも言えることだけれど。
コメント
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コメント一覧 (10)
古典部で有名な著者だけど、この小説はラノベ的なエッセンスを残しつつ本格ミステリーですごく面白かった。魔法ありだけど綾辻行人も著者の中で一番本ミスって言ってたし。
好きな話だけど続編は望めないし、同ジャンルも見つからなかったからスレ内で話題になってる「殺竜事件」は読んで見ようと思った。
実は出来る系だと世界に一人しかいないレアさと必死に語ってたスキル持ちが
その辺に石ころ並の無造作さで転がってるからな
『名探偵デュダ』シリーズ 著:安田均・高井信 -
多分評判良くて世界観同じシリーズは続いたけど結局殺竜が一番面白かった印象がある。金子一馬は別格としても新装版の表紙も良いやん
異世界行かないでこっちの世界で超能力みたいなもん使ったミステリーの方が多い気がするけど説明省ける分楽なんだろうな
ちゃんとフェアにルールを説明して守ってたらミステリとしては問題ないと思うけどなぁ
あとちょっと違うかもしれないけど西澤保彦とか
デュダは迷探偵やんけw
なので、一切魔力の宿ってない武器では無防備に寝ている赤子ですら殺せない
事件シリーズの世界はブギーポップシリーズの世界と繋がっていて、時々ブギーポップ世界の物品が事件世界へと流れ着く
それらの物品は一部のハイソな方々の研究対象となっている
拳銃もそのひとつで、「丈夫な壺を粉々にできるとか恐ろしい」「でも魔力宿ってないから武器としては役立たずだよね」というコメントがされている
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